同じ日本酒でも、勝った夜と負けた夜では味が違います。
もちろん本当に味が変わるわけではありません。変わるのは、飲んでいる人の気持ちです。ワールドカップを見ていると、そのことを強く感じます。SIPORY編集部はこの記事で、勝敗と日本酒の関係を掘り下げます。
勝利の夜
勝った夜は忙しい。SNSを見る。ハイライトを見る。インタビューを見る。友人に連絡する。興奮して眠れない。そんな夜があります。
体は疲れているのに、頭は冴えている。そういう時間は、日常ではなかなか味わえません。
勝利の酒は減るのが早い
不思議なことに、勝った夜は酒が早くなくなります。会話が増える。笑顔が増える。乾杯が増える。
理由は簡単です。嬉しいからです。観戦会なら四合瓶があっという間に空になります。一人観戦でも、いつもより一杯多く注いでしまうものです。
そんな夜には、香り華やかな純米吟醸や、季節限定の特別な一本が編集部もリピートしている選択肢です。「特別な夜には特別な酒」というシンプルな選び方で十分です。
ゴールの瞬間の一杯
試合終了後ではありません。本当においしいのは、ゴールが決まった直後の一口です。
歓声。拍手。通知音。その中で飲む一杯。たぶん、あれは日本酒でなくてもおいしい。でも、日本酒だと少しだけ記憶に残ります。
ゴールの瞬間と乾杯の関係は ゴールの瞬間 なぜ乾杯したくなるのか で深掘りしています。
負けた夜
一方で、負けた夜もあります。ワールドカップでは避けられません。どんな強豪国でも負けます。もちろん日本代表も。
しかし、負けた夜には負けた夜の楽しみ方があります。それを知っているかどうかで、観戦人生の深さが変わります。
テレビを消せない
負けた夜は、なぜかすぐテレビを消せません。試合後の解説を見る。選手の表情を見る。もう結果は変わらないのに、画面から離れられない。
そんな夜があります。心理学的にも、強いネガティブ感情は「整理」のために時間を要すると言われています。
負けた夜の酒は静かだ
勝った夜と違って、酒は進みません。乾杯もありません。歓声もありません。ただ、ゆっくり飲む。それだけです。
そんな夜には、常温の純米酒、または40℃前後のぬる燗が向いています。冷酒の刺激が、ナーバスな気持ちには合わないことが多いからです。
「負けた夜のための一本」を一つ決めておくのも、編集部の長く付き合える1本になります。例えば「東北の旨口純米酒は負けた夜の自分専用」と決めておけば、感情を切り替えるルーティンになります。
悔しさを整理する時間
筆者は、負けた夜の酒にも意味があると思っています。悔しい。惜しかった。あと少しだった。
その感情を整理する時間になるからです。日本酒は急がせない酒なので、感情を急がせない夜にぴったり合います。
スポーツと酒は似ている
どちらも結果だけではありません。勝敗だけなら、翌朝ニュースを見れば分かります。
でも、リアルタイムで見る。その場で感じる。だから価値があります。日本酒も同じで、瓶のスペックだけを読んでも本当の価値は分かりません。
一人で飲む夜
勝った夜は誰かに連絡したくなる。負けた夜は少し静かにしたくなる。そういう違いがあります。
どちらも悪くありません。一人観戦の楽しみ方は 一人観戦派のための日本酒時間 を、観戦会の楽しみ方は みんなで観るからうまい 観戦会と日本酒 を参照してください。
日本酒は余韻に向いている
日本酒には余韻があります。ワールドカップにも余韻があります。だから相性が良いのかもしれません。
特に負けた夜の余韻は、ビールやハイボールでは受け止めきれないことがあります。アルコール度数のある日本酒だからこそ、感情に寄り添えるのです。
4年に一度だから
リーグ戦なら、来週また試合があります。でもワールドカップは違います。次は4年後かもしれない。だから感情も大きくなる。
そして、4年に一度の感情を受け止めるには、4年に一度の特別な日本酒を用意するのも面白い選択です。
勝利も敗北も記憶になる
思い出してみてください。覚えているのは優勝だけではありません。惜しく負けた試合も覚えています。悔しかった夜も覚えています。
そして、その時飲んでいた酒も、少しだけ覚えていたりします。日本酒は「記憶のお酒」だと編集部が呼ぶ理由はここにあります。
どちらの夜にも価値がある
勝った夜は最高です。でも、負けた夜があるから勝利も輝く。ワールドカップも。日本酒も。少し似ています。
両方の夜に寄り添える酒は、案外多くありません。日本酒はその貴重な選択肢の一つです。
大会が終わったあとに振り返る
大会が終わった朝にも、勝敗の余韻は残ります。詳しくは ワールドカップが終わった朝に もあわせて読んでみてください。
あなたはどちら派?
勝ったら盛り上がる人。負けたら静かに飲む人。人によって違います。
SKNM (サケノミカタ) 診断 をすると、そんな傾向も見えてくるかもしれません。診断結果から自分に合う酒タイプも分かります。
勝敗ごとの一本をサブスクで仕込む
SIPORYサブスク を使えば、「勝った夜のための一本」「負けた夜のための一本」をストックしておくこともできます。月替わりに届くので、毎月新しい組み合わせを試せます。
まとめ
勝った夜に飲みたい日本酒と、負けた夜に飲みたい日本酒。本当は同じ酒かもしれません。
違うのは、その時の気持ちです。歓喜の乾杯も。悔しさを整理する一杯も。どちらもワールドカップの大切な時間です。
そして、どちらも少しだけ人生に似ています。次の試合の前に、ぜひ「勝ったとき」「負けたとき」両方の一本を冷蔵庫に用意しておいてください。
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よくある質問
勝った夜と負けた夜でお酒を変えるべきですか?
変える必要はありませんが、勝った夜は華やかな純米吟醸、負けた夜は穏やかな純米酒、と分けると気分に馴染みやすいです。
負けた夜にやけ酒をしてしまわないコツは?
四合瓶以下にする、合間に水を挟む、深夜の場合は試合終了とともに飲み終える、で抑制できます。
勝った夜におすすめのタイプは?
香り華やかな純米吟醸、季節限定酒、いつもより少し高めの一本など、特別感を強調するのが編集部としても支持しています。
負けた夜の温度は?
常温〜ぬる燗 (40℃前後) が、ナーバスな気持ちに合いやすい温度帯です。
観戦のあとに眠れないときは?
照明を落とし、お酒は試合終了とともに飲み終え、お茶や水でクールダウンするのが選びやすい一本です。