ワールドカップには、昼の試合にはない魅力があります。それは、深夜3時のキックオフです。

本当は寝ている時間。明日は仕事。朝も早い。それでも目覚ましをかける。眠い目をこすりながらテレビをつける。

なぜそんなことをするのでしょうか。SIPORY編集部は、この「深夜にしか起きない感情」と日本酒の関係を考えました。

世界と同じ時間を生きている

深夜観戦には不思議な感覚があります。東京の部屋にいるのに、スタジアムの熱気が届く。世界中の人が同じ試合を見ている。

その感覚が、少し特別なのです。日常では味わえない「世界と接続している」感覚は、ワールドカップ深夜帯にしかない贈り物です。

街が静かだからこそ

午前3時。外は静かです。車も少ない。店も閉まっている。SNSの通知も減る。

そんな時間だからこそ、試合に集中できます。昼の試合では、家事や仕事の合間に観ることになる。でも深夜は、画面の前にいるだけが許されている時間です。

深夜の冷蔵庫

試合前。多くの人が一度だけ冷蔵庫を開けます。水を取る人もいる。お茶を用意する人もいる。そして、日本酒を選ぶ人もいます。

筆者は深夜観戦の前に、四合瓶の純米酒を冷蔵庫で1時間冷やしておくのが習慣です。スタメン発表のタイミングでちょうど飲み頃になります。

日本酒は深夜向きかもしれない

不思議ですが、日本酒は深夜と相性が良いお酒です。ビールのように勢いを求めない。ハイボールのように騒がない。少しだけ静かです。

だから、深夜の観戦にもよく合います。深夜帯の体に優しいのは常温〜10℃前後の冷酒。極端に冷やしすぎると胃に負担がかかるので、観戦の最初は常温から始めて、後半は氷で軽く冷やすのが編集部の編集部の常備リストにも入っています。

温度ごとの違いは 日本酒の温度別 楽しみ方ガイド を参照してください。

試合開始前の時間が好きだ

実は、筆者は試合そのものと同じくらい、試合前の時間が好きです。スタメン発表。解説者の予想。SNSの盛り上がり。

期待と不安が混ざる時間。その横に日本酒があると、少しだけ贅沢な夜になります。

選ぶ一本は、その日の気分次第。日本代表が出る試合なら新潟の淡麗辛口、欧州の試合なら旨口の純米吟醸、と国に合わせて選ぶ遊びも面白いです。代表戦の選び方は 日本代表戦の日に飲みたい日本酒 もどうぞ。

前半15分の緊張感

試合が始まると、部屋の空気が変わります。まだ点は入っていない。でも何かが起きそうな気がする。

グラスに手を伸ばす回数も減ります。観戦に集中してしまうからです。日本酒は「飲み続ける酒」ではなく「節目に持ち上げる酒」だと、こういう瞬間に気付かされます。

ゴールが決まった瞬間

そして突然、試合が動きます。歓声。ガッツポーズ。SNSの通知。

その瞬間、ようやく一口飲む。たぶん、この一杯が一番おいしい。

ゴールの瞬間と日本酒の関係については ゴールの瞬間 なぜ乾杯したくなるのか でも考察しています。

ハーフタイムという休憩

ハーフタイムは、観戦者の時間です。トイレに行く。おつまみを取る。酒を注ぎ足す。感想を言う。

試合の余韻を少しだけ整理する時間です。深夜のハーフタイムには、ちょっとだけ温かいおつまみを用意すると体が冷えません。電子レンジで温めるだけの冷凍餃子と冷や酒は、編集部の深夜観戦の定番セットです。

おつまみと日本酒の組み合わせは サッカー観戦に合うおつまみと日本酒 で紹介しています。

延長戦の魔力

延長戦は危険です。眠気も限界。でも目が離せない。明日のことを考え始める。それでもテレビを消せない。

ワールドカップには、そんな夜があります。そして数年後、覚えているのは試合結果ではなく「あの夜、なぜか起きていたこと」だったりします。

試合終了後の静けさ

勝っても。負けても。試合が終わると急に静かになります。あれだけ盛り上がっていたのに、部屋には静寂が戻ります。

筆者はこの時間が嫌いではありません。むしろ、観戦のクライマックスの一つだと思っています。残った日本酒を最後にひと口、ゆっくり味わって寝る。深夜観戦の終わり方として、これ以上ない過ごし方です。

日本酒は余韻のお酒

日本酒は、飲んだ後の余韻を楽しむお酒です。ワールドカップも同じです。ゴールの瞬間より、翌日まで残る記憶の方が大きいことがあります。

両者とも「記憶のお酒・記憶のスポーツ」と編集部は呼んでいます。

深夜観戦は少し大人の遊び

子どもの頃はできませんでした。学生時代も難しかったかもしれません。でも大人になると、深夜に起きて、好きな酒を飲みながら、好きな試合を見ることができます。

これは意外と贅沢なことです。健康と仕事のバランスを取りながら、年に何度かこういう夜を作れるのが大人の特権です。

一人観戦も悪くない

深夜の試合は、一人で見る人が多いかもしれません。家族は寝ている。友人は明日仕事。

そんな環境こそ、一人観戦の真価が出る時間帯です。一人観戦派のための日本酒時間 もあわせてどうぞ。

あなたはどんな観戦者ですか

一人で静かに見る人。友人と盛り上がる人。実況を追い続ける人。観戦スタイルにも個性があります。

SKNM (サケノミカタ) 診断 をすると、酒との付き合い方にも共通点が見つかるかもしれません。

まとめ

深夜3時のキックオフは、少しだけ特別です。世界中が眠っていない。自分も眠っていない。

静かな部屋で、日本酒を片手に試合を見る。それは派手な楽しみではありません。

でも、ワールドカップが終わった後に思い出すのは、案外こういう夜なのかもしれません。次の深夜観戦には、ぜひ一本、自分のための日本酒を冷やしておいてください。それだけで、その夜は記憶に残る90分に変わります。

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よくある質問

深夜観戦のおすすめの温度は?

常温〜10℃の冷酒が体に優しく失敗しにくい選択になります。

翌日の仕事に響かないようにするには?

一升瓶ではなく四合瓶以下にする、合間に水を挟む、試合終了とともに飲み終える、で多くは回避できます。

深夜に向いている日本酒のタイプは?

香りひかえめで余韻のある純米酒や、旨味の柔らかい純米吟醸が深夜帯に始めの一本に向きます。

一人で深夜観戦するのは寂しくないですか?

寂しくありません。SNSで世界中の観戦者と緩やかに繋がれます。

観戦中に料理を作って大丈夫ですか?

ハーフタイムまでは集中したい人が多いです。料理は試合前に仕込んでおくのが迷ったときの定番になります。

出典: 日本酒造組合中央会 FIFA World Cup official 酒類総合研究所