ワールドカップが始まると、冷蔵庫の中身を少しだけ豪華にしたくなります。

ピザを頼む人もいる。唐揚げを買って帰る人もいる。ポテトチップスで済ませる人もいる。どれも正解です。

でももし日本酒を飲むなら、少しだけ組み合わせを意識すると観戦がもっと楽しくなります。難しい知識は必要ありません。大切なのは、試合を見ながら自然に手が伸びること。SIPORY編集部が、観戦会で実際に試して反応の良かった組み合わせを紹介します。

まず覚えておきたいこと

サッカー観戦中は、料理そのものを味わう時間は意外と少ないです。ゴール前の場面で、香りを確認する人はいません。

だから観戦向きのおつまみは、シンプルで食べやすいものが向いています。日本酒の選び方も同じで、「考えずに手が伸びる温度・タイプ」を選ぶのがコツです。ペアリングの基本は 日本酒と料理のペアリング で詳しく解説しています。

唐揚げ × 純米酒 (常温〜冷や)

まず外せないのが唐揚げです。観戦会の定番でもあります。

ジューシーな旨味と油分を、純米酒がすっきり流してくれます。冷酒だと油を切る方向、常温だと旨味を重ねる方向。両方試して好みを探るのが始めの一本に向きます。

筆者は、唐揚げ会のときは新潟・北陸の五百万石系の純米酒を冷やで合わせます。淡麗辛口の系譜は油との切れが抜群です。詳しくは 五百万石とは を参照してください。

焼き鳥 × ぬる燗 (40℃前後)

少し落ち着いて観戦するなら、焼き鳥も迷ったときの定番になります。

タレでも塩でも合わせやすく、ぬる燗 (40℃前後) との相性は抜群です。タレなら東北系の純米酒、塩なら淡麗系がよく合います。ハーフタイムにゆっくり楽しめるのが燗酒の強みです。

温度帯と楽しみ方は 日本酒の温度別 楽しみ方ガイド も参考になります。

枝豆 × 冷酒

迷ったら枝豆。これは間違いありません。準備も簡単。深夜観戦でも重くなりません。

冷酒との相性も良く、気付けば皿が空になります。枝豆と合わせるなら、香りひかえめでキレのある純米酒や、軽快な本醸造も編集部もリピートしている選択肢です。コスパ重視の家観戦では一升瓶を冷蔵庫に冷やしておくと便利です。

ポテトチップス × 辛口酒

意外に合うのがこれです。塩味と辛口の日本酒。

想像以上に相性が良い組み合わせです。特に後半戦の緊張感が高まる時間帯に向いています。コンソメ系には淡麗、のり塩系には旨味の乗った純米、と細かく合わせると盛り上がります。

チーズ × 吟醸酒

少し大人の観戦をしたい人向け。

吟醸酒の香りとチーズのコクは、ワインだけの組み合わせではありません。クリームチーズには軽快な吟醸、ハードチーズには熟成タイプの純米酒。静かな試合の日にも長く付き合える1本になります。

「日本酒×チーズ」の意外な相性は、観戦会の話題作りにも最適です。

餃子 × 食中酒

日本代表戦の日におすすめ。ビールを選びがちな組み合わせですが、実は日本酒ともよく合います。

特に食中酒タイプは万能です。にんにくの香りには、香り穏やかな純米吟醸や、軽快な普通酒がぶつかりません。日本代表戦の日に向けた一本選びは 日本代表戦の日に飲みたい日本酒 もどうぞ。

刺身 × 日本酒

王道です。説明は不要かもしれません。

観戦前に少し贅沢したい日。そんな日に選びたい組み合わせです。白身は淡麗系、青魚は燗、貝類は香り華やかな吟醸、と覚えておくと選びやすくなります。

深夜観戦なら軽めが正解

午前3時キックオフ。そんな日もあります。

その場合は、

  • 枝豆
  • 冷奴
  • チーズ
  • ナッツ

くらいがちょうど良いでしょう。試合終了後に後悔しません。深夜観戦の楽しみ方は 深夜3時のキックオフ 日本酒と過ごす90分 でも掘り下げています。

観戦会なら量より種類

観戦会で意外と盛り上がるのは、たくさん作ることではなく、少しずつ色々あることです。

日本酒も同じです。一升瓶1本より、四合瓶2〜3本を並べた方が、銘柄あての話題で会話が増えます。3〜4人なら、

  • 淡麗辛口 (新潟系)
  • 旨口純米 (東北・北陸系)
  • 香り華やか系 (西日本の純米吟醸)

の3本を用意するだけで、観戦会が「日本酒会」に変わります。観戦会全体の楽しみ方は みんなで観るからうまい 観戦会と日本酒 を参照してください。

日本酒は主役じゃなくていい

筆者は、観戦の日の日本酒は主役でなくていいと思っています。主役は試合です。日本酒は、その時間を少しだけ豊かにする存在。それくらいがちょうど良いのです。

自分に合う観戦スタイルを知る

一人で静かに見る人。友人と盛り上がる人。家飲みが好きな人。観戦スタイルにも個性があります。

SKNM (サケノミカタ) 診断 では、そんな傾向も見えてきます。

家飲みをもっと楽しくするなら

SIPORYサブスク では、毎月異なるテーマの日本酒を楽しめます。家飲み全般の整え方は 家飲み日本酒ガイド でも紹介しています。

まとめ

サッカー観戦に必要なのは豪華な料理ではありません。少しのおつまみと、少しのお酒。そして試合を楽しむ気持ちです。

唐揚げでも。枝豆でも。ポテトチップスでも。そこに日本酒が加わるだけで、ワールドカップの夜は少しだけ特別になります。

組み合わせに迷ったら、まずは「冷蔵庫にあるおつまみ × 純米酒 常温」から始めてみてください。それだけで観戦のクオリティはぐっと上がります。

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よくある質問

サッカー観戦に日本酒は合いますか?

合います。とくに観戦中は香りを丁寧に楽しむ時間が少ないため、温度と切れを意識した純米酒・本醸造が手軽です。

観戦会に何本用意すれば良いですか?

3〜4人なら四合瓶 (720ml) を2〜3本、タイプ違いで揃えるのが編集部としても支持しています。

深夜観戦には何が良いですか?

枝豆・冷奴・ナッツなど軽いものに、冷酒の純米酒を合わせるのが選びやすい一本です。

おつまみは作るべきですか?

作る必要はありません。コンビニや惣菜売り場のものでも十分です。

日本酒の選び方が分かりません。

SKNM診断 で傾向を把握し、SIPORYサブスク で月替わりに試すと選び方の感覚が早く身につきます。

出典: 日本酒造組合中央会 酒類総合研究所 さけのわ